治験の事前検診に合格するコツ

一般的な入院タイプの治験では、事前検診の合格率は40%前後になることが多いです。

これは応募者の60%が不健康という意味ではなく、必要人数より多めに事前検診を行い、検査値が安定している人が相対的に合格者として選ばれるためです。

この記事では、入院治験の事前検診について、健康でも落ちる理由や、合格率を上げるためにできる準備を、入院治験に特化した視点で解説します。

初めての方はもちろん、「一度落ちたことがある」「次は受かりたい」という方にも非常に役立つ内容です。

この記事で分かること

  • 入院治験の事前検診で落ちる仕組み
  • 合格率40%前後と言われる理由
  • 検査数値を安定させる生活面のコツ
  • 入院治験ならではの参加条件・注意点
  • 初参加がつまずきやすいポイント

目次


治験の事前検診の合格率や倍率はどれくらい?

冒頭でもお話ししたように、入院治験の事前検診は合格率40%前後が目安で、試験によっては倍率が「3倍以上」になるケースもあります。

ここで注意したいのは、この数字が「ランダムな一般人」を母数にしたものではないという点です。

実際に事前検診を受ける人の多くは、

  • 自分は健康だと思っている人
  • 過去の健康診断で異常を指摘されたことがない人

といった、いわば「健康意識の高い層」です。

それでも合格率が40%前後にとどまることを考えると、入院治験の事前検診は想像以上にハードルが高いと言えます。

一方で、事前検診で不合格になる理由の多くは、体質そのものではなく、直前の生活習慣やコンディションによるものです。つまり、事前の準備次第で結果が変わる余地は十分にあります。

ちなみに「治験に合格したらどれくらい報酬がもらえるのか?」は、入院日数によってかなり差があります。治験報酬の相場感が知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。


健康でも落ちる理由

入院治験では、必要な人数より多めに事前検診を行うのが一般的です。

例えば、20名の入院が必要な試験では、あらかじめ50名前後が募集されます。

その中で、血液検査や尿検査の検査結果などを総合的に見て、参加者が決まります。

仮に事前検診を受けた全員が「健康」と判断された場合でも、入院枠には限りがあるため、その中から相対評価によって参加者が選ばれます。

そのため、血液検査の数値が基準内であっても、他の参加者と比較した結果、不合格となることがあります。

これは「不健康だから落ちた」という意味ではなく、定員が決まっている入院治験ならではの選抜方式によるものです。


入院治験の事前検診で「落ちる理由」と合格率を上げるコツ

いくら治験「ボランティア」といえども、治験に参加する目的の一つが、入院期間に応じた負担軽減費(報酬)である方も多いはずです。

しかし、事前検診に落ちてしまえば、どれだけ条件の良い治験でも参加できません。実は、入院治験の事前検診で不合格になる理由の多くは、直前の生活習慣や行動が原因になっているケースです。

ここからは、事前検診で差が出やすいポイントを中心に、合格率を上げるためのコツを解説します。

入院治験でよくある「不合格理由」

入院治験の事前検診では、特に次の項目がブレやすく、落ちる原因になりやすいです。

  • 肝機能(ALT):飲酒・エナジードリンクなど
  • CK:筋トレ・力仕事・タイヤ交換など
  • ビリルビン:脱水・体調の影響
  • 白血球数:風邪・炎症で変動
  • 中性脂肪、コレステロール、尿酸:食生活の影響

① こまめな水分補給

最も手軽で良い影響が出やすいのが水分補給です。水分が不足すると血液が濃くなり、尿酸や腎機能まわり、血液全体の数値に影響が出ることがあります。

大切なのは、

  • 一度に大量に飲まない
  • こまめに水分を摂る

という点です。

事前検診の少し前から普段より意識して水分を摂るだけでも、検査値は安定しやすくなります。


② 飲酒や刺激の強い飲み物は控えめにする

アルコールは、肝機能に関わる検査項目や中性脂肪、尿酸などに影響しやすい要素です。

また、エナジードリンクや糖分・カフェインの多い飲み物も、体質によっては肝臓まわりの数値がブレる原因になることがあります。

事前検診が近づいたら、

  • 飲酒はできるだけ控える
  • 刺激の強い飲み物を避ける

と意識しておくと安心です。


③ 「頑張りすぎる運動」は逆効果

事前検診前の過度な運動は注意が必要です。

筋トレや激しい運動、慣れない運動を行うと、筋肉に由来する検査項目(CKなど)が変動しやすくなります。また、強めのマッサージ・整体・筋膜リリースも筋肉に刺激が入るため、直前は控えておくと安心です。

特に、

  • 普段やらない運動を急に始めた
  • 引っ越しや力仕事で体に負荷がかかった
  • タイヤ交換をした

こうした場合は、自覚以上に検査結果へ影響が出ることがあります。事前検診前は、普段通りの運動量や生活を保つ意識が大切です。


④ 規則正しい生活

寝不足や疲労、ストレスが続くと、白血球数などの検査項目が変動することがあります。

軽い風邪気味の状態や、口内炎・歯のトラブルといった小さな不調でも、事前検診では不利になるケースがあります。

事前検診前は、

  • 無理な予定を入れない
  • 睡眠時間をしっかり確保する
  • 体調を崩さないことを最優先にする

このあたりを意識するだけでも、検査値が安定しやすくなります。夜勤や夜食を控えるだけで、数値が落ち着く人も少なくありません。


⑤ 食事は「急に変えすぎない」のがコツ

脂っこい食事や暴飲暴食は、中性脂肪や脂質関連の検査項目に影響しやすくなります。

一方で、事前検診前だからといって極端な食事制限をする必要はありません。

ポイントは、

  • 食事の時間を整える
  • 脂質の多い食事を控えめにする

といった、普段の食生活を少し整える程度にとどめることです。


⑥ 連絡・時間管理も「評価の一部」

事前検診では、健康状態だけでなく、治験参加者としての信頼性も見られています。

  • 連絡がスムーズに取れるか
  • 予約時間を守れるか
  • 指示を理解して行動できるか

こうした点は、入院治験を安全に進めるうえで欠かせません。

検査数値だけでなく、「この人なら入院期間を問題なく過ごせそうか」という視点も含めて判断されていると考えておくとよいでしょう。

【まとめ:合格率アップのコツ】

項目 推奨(やること) 回避(控えること) 理由・影響
飲み物 水・麦茶をこまめに摂る お酒・エナジードリンク 肝機能(ALT)や尿酸値への影響
食事 腹八分目・消化に良いもの 暴飲暴食・遅い時間の食事 中性脂肪や血糖値のブレを抑える
運動 軽い散歩程度 筋トレ・強いマッサージ 筋肉の数値(CK値)の上昇を防ぐ
生活 7時間以上の睡眠を確保 徹夜・夜更かし 白血球数や血圧の安定
当日 指示通りの絶食・時間厳守 自己判断での飲食・喫煙 検査データの信頼性そのもの

事前検診1週間前からの過ごし方

ここまでのポイントを「いつから何を意識すればいいか」に落とすと、次のようになります。

1週間前〜

  • 睡眠と食事のリズムを整える(夜更かしを減らす)
  • 激しい筋トレ・慣れない運動は避ける
  • 普段と違うサプリや栄養ドリンクを増やさない

3日前〜(直前期)

  • 飲酒はできるだけ控える
  • 水分をこまめに摂る(当日のがぶ飲みではなく“普段から”)
  • 力仕事・強いマッサージ/整体は控える

事前検診前日

  • 暴飲暴食・脂っこい食事を避ける
  • 早めに就寝し、体調を優先する

事前検診当日

  • 医療機関の指示どおり(絶食・水分など)
  • 余裕をもって移動する(遅刻・焦りを避ける)

入院治験の事前検診では、無理に数値を整えようとせず、普段の生活を安定させることが結果的に一番通りやすくなります。


入院治験のQ&A(よくある質問)

入院治験に初めて応募すると、「受かるかどうか」以外にも不安が一気に出てきます。

ここでは、申し込み前〜入院当日までに質問が多いポイントを、入院治験に絞ってまとめました。

入院治験では、参加者の条件として「日本人対象」とされることが多いです。

理由は単純で、食生活や体格、遺伝的背景などの“ばらつき”を減らしてデータを揃えるためです。

ただし、すべてがそうとは限らず、試験によっては対象が広いケースもあります。

気になる人は、応募時の条件をよく確認しておくのが確実です。

入院治験は採血回数が多い試験がほとんどです。

「注射が苦手」だけなら参加できる人も多いですが、

  • 採血で気分が悪くなった経験がある
  • 血管が細くて採血に時間がかかりやすい
  • 針が本当に無理でパニックになりやすい

このタイプの人は、事前に想定しておいたほうが安全です。

不安が大きい場合は、申し込み時点で正直に伝えるのが一番です。

無理して参加してしまうと、入院中にしんどくなります。

入院治験は、今でも男性対象が中心の試験が多いです。

ただし最近は、女性対象の試験も増えています。

女性の場合は試験条件として、

  • 妊娠の可能性の管理
  • ホルモン周期の影響
  • 避妊・検査条件

などが絡むことがあり、そのぶん募集が限定されやすい傾向があります。

「女性だから無理」と決めつけず、女性枠の募集に絞って探すのが現実的です。

入院治験は「成人対象」が基本です。成人の定義は法律改正で変わりましたが、治験の現場は施設ごとに運用が異なります。

なので結論としては、募集要項に書かれている年齢条件がすべてです。

刺青やタトゥーは、試験内容と位置次第で判断が分かれます。

  • 採血部位(腕まわり)
  • 貼付剤(貼り薬)を使う部位
  • 皮膚状態を観察する試験

このあたりにかかる場合は、断られる可能性が高くなります。

迷うなら、応募前に「位置」「大きさ」を伝えて確認しておくのが確実です。

入院治験は「相部屋でずっと会話」みたいなイメージを持たれがちですが、実際は検査と食事以外は自由時間が多く、個人で過ごす人も普通にいます。

ただし、いきなり長期より、短期入院から始めたほうが疲れにくいです。

自分の性格が分かっている人ほど、短期から慣らすのが勝ちです。

基本はできない前提で考えてください。

例外として、長期入院で「軽い外出が許可される」ケースもありますが、施設と試験次第です。

予定を組むときは、面会や外出ができない前提でスケジュールを押さえるのが安全です。

入院中はシャワー室が使えることが多いですが、投薬日や採血スケジュールの都合で「その日は入れない」こともあります。

これも施設差があるので、気になる人は入院案内が届いた段階で確認しましょう。

入院治験の食事は、試験条件を揃えるために基本的に管理されています。

「食べる量」や「食べる時間」も含めて指示が出ることが多いので、

  • 自分の好みで抜く
  • 間食を入れる

といった行動はできません。

入院中は「体調を整えるため」というより、「条件を揃えるため」と理解しておくと納得しやすいです。

入院治験は、事前検診よりも「入院中の生活が想像できないのが不安」という人も多いです。入院中の過ごし方や持ち物、暇つぶしのコツなどは別記事で詳しくまとめています。


予備待機・自宅待機って何?入院治験ならではの仕組み

入院治験では、合格者とは別に、当日トラブルに備えた枠が用意されることがあります。

ここが初参加だと一番混乱しやすいポイントです。

予備待機

合格者に欠員が出たときに繰り上がる枠です。入院はするものの、状況によっては短期間で帰宅になることがあります。

自宅待機

「当日呼ばれる可能性があるから予定を空けておいてね」という枠です。

繰り上がらなければ、何も起きない場合もあります。

どちらも、試験運用の都合で発生する仕組みなので、事前に理解しておくとストレスが減ります。


入院治験に参加できないことが多いケース

ここは施設・試験ごとの差もありますが、よく“条件で弾かれやすい”ものを整理します。

休薬期間(同時期に複数参加ができない)

短期間に連続参加すると安全性とデータ信頼性の問題が出るため、一定期間(3ヶ月もしくは4ヶ月)空けるルールがあります。

ただし、事前検診で不合格だった場合は、扱いが違うケースもあります。

献血の直後

献血歴は下記のような条件が入り、該当される方は参加できません。

  • 400ml:3ヶ月以内
  • 200ml:4週間以内
  • 成分献血:2週間以内

BMIが条件外

入院の治験では、BMIが18.5〜24.9の範囲内と設定されることが一般的です。

計算方法は、BMI = 体重kg ÷ (身長m)2で、例えば170cm 65.5kgの人は、65.5÷1.7÷1.7=22.66となります。

  • 18.5未満:低体重(やせ)
  • 18.5以上25未満:普通体重
  • 25以上:肥満

実際に脂肪ではなく筋肉であったとしても、このBMI条件で参加できないことは普通にあります。

生活保護の受給

負担軽減費の扱いが絡むため、参加できないケースが多いです。

負担軽減費が収入とみなされ、生活保護の適応が外れたり、減額される可能性があります。

身分証の不足

入院は本人確認が厳格です。

施設の方針によっても異なりますが、写真付きの身分証明書が求められるケースが多くなっています。

募集エリア外

こちらも施設の方針などによって異なりますが、緊急時対応の観点で、居住地条件が設定されることがあります。


入院治験で絶対にやってはいけない4つのこと

入院治験でやってはいけないことをご紹介します。今後のご案内ができなくなる可能性もありますので、十分に注意してください。

① 無断キャンセル・当日バックレ

辞退は自由ですが、無断は別です。施設側の運用が崩れ、試験に迷惑がかかります。

② 申告のウソ(既往歴・喫煙・参加歴など)

虚偽は安全面の問題になります。最悪の場合、自分にリスクが返ってきます。

③ 禁止物の持ち込み・喫煙

入院治験は条件を揃えるのが前提なので、嗜好品や飲食物の持ち込みが制限されることがあります。入院当日の説明は素直に守るのが一番です。

④ グレープフルーツ・特定のサプリを自己判断で摂らない

グレープフルーツや、セントジョーンズワート(ハーブ)は、薬の吸収や分解に影響を与えることが知られています。

これらを摂取すると、薬が効きすぎたり、逆に効きにくくなったりして、治験データに影響が出る可能性があります。

そのため、多くの入院治験では

  • グレープフルーツ(果実・ジュース)
  • セントジョーンズワートを含むサプリ・ハーブ

は事前検診前から禁止されています。

「健康に良さそう」「サプリだから大丈夫」と自己判断せず、口にしているものがある場合は必ず事前に申告しましょう。

これらはデータのためだけでなく、安全面にも関わる注意点です。治験のリスクと安全管理については別記事でまとめています。


入院治験の参加までの流れ(申し込み〜入院)

最後に、入院治験の流れをシンプルにまとめます。

① 応募

条件(年齢・性別・BMI・居住地など)を確認して申し込みます。

② 事前アンケート

既往歴や生活習慣を確認する工程です。正確に書くのが前提です。

③ 予約確定(電話・メールなど)

日程と場所が確定します。ここからは体調管理を優先しましょう。

④ 事前検診

説明・同意のあと、採血や心電図などが行われます。所要時間は2-3時間。

⑤ 合否連絡

結果連絡のタイミングも施設差がありますが、事前検診日から概ね1-2週間後くらいの連絡が多いです。

⑥ 入院(本試験)

合格後、入院して試験スケジュールに沿って進みます。


まとめ|入院治験は「条件の理解」と「ルール順守」で不安が減る

この記事の要点

  • 合格率40%は「不健康の割合」ではなく、安定した数値の人が選ばれるため
  • 直前の飲酒・脱水・過度な運動で落ちるケースが多い
  • “整える”より“普段通りを安定させる”のが合格率アップの近道

入院治験は、事前検診に受かるかどうかだけでなく、参加条件・入院中のルール・待機枠の仕組みを理解しているかで、体感の不安が大きく変わります。
知らないまま参加すると不安になりやすいですが、事前に全体像を押さえておけば、落ち着いて臨めます。
分からないことがある場合は、遠慮せず募集元(施設・運営)に事前に確認しておくのが一番です。

実際に治験に参加された方の体験談はこちらをご覧ください。

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