治験の入院生活は高額な協力費が魅力な一方で、独特のルールや制限があります。自由時間は多いのに、外出や食事、スマホの使い方まで「完全に自由」ではありません。
この記事では、入院中のスケジュール、食事、プライバシー、ネット環境まで、現場のリアルをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 1日の流れ: 検査頻度や投薬スケジュールの実態
- 生活環境: 部屋のタイプ、食事の質、Wi-Fi環境
- ルール: スマホ利用や外出制限の厳しさ
- 攻略法: 経験者が教える「暇つぶし」と「必需品」
目次
入院中のスケジュールと過ごし方
治験入院は、データの正確性を守るため、分刻みの厳密なスケジュールで進みます。期間は「2泊3日×2回」から「1ヶ月」まで様々ですが、基本的な流れは共通しています。
入院日(1日目):最も重要な「持ち物検査」と「最終選考」
まずは施設での受付と体調チェックから始まります。
持ち物検査(重要):
飲食物(ガム・飴・ミント含む)、サプリ、アルコール、タバコ類、危険物などは持ち込み不可のことが多いです。バッグのポケットや小物入れまで一度“全出し確認”しておくと安心です。
また、施設によっては貴重品を預けられるロッカーがない場合もあるため、盗難などに遭わないように、多額の現金や高級時計など貴重品の持ち込みはやめましょう。
入院時検診:
採血・採尿・血圧・体温などで、投薬前の健康状態を最終確認します。
POINT:治験参加者にはスタメンと補欠がいる
事前検診に合格していても、当日の検査結果や枠の都合で予備枠(補欠)として待機になることがあります。
直前の 寝不足/飲酒/暴飲暴食/激しい運動/脱水 は数値に影響しやすいので、入院3日前あたりから整えておくのが安全です。
治験入院の合格のコツや事前検診前からの体調の整え方は、別記事で詳しくまとめています。
一般的な入院タイプの治験では、事前検診の合格率は40%前後になることが多いです。 これは応募者の60%が不健康という意味ではなく、必要人数より多めに事前検診を行い、検査値が安定している人が相対的に合格者として選ばれるためです。 この記事では、入院治験の事前検診について、健康でも落ちる理由や、合格...
投薬の日(2日目):最もハードな1日
スマホはスクロールでご覧いただけます→
| 時間 | 項目 | 内容・注意点 |
|---|---|---|
| 06:30 | 起床・準備 | 体調チェック。頻回採血がある場合は留置針を入れることも。 |
| 08:00 | 診察・朝食(or 絶食) | 絶食試験の場合は朝食なし。食事がある場合は全量摂取が基本。 |
| 09:00 | 投薬 | 服用・貼付など。投薬後しばらくは姿勢指定が入ることがあります。 |
| 投薬後 | 頻回採血 | 30分〜1時間おきなど。中断が多く、眠気や小さなストレスが溜まりやすい。 |
| 13:00 | 昼食 | 午後から制限が徐々に解除され、自由時間が増えることが多い。 |
| 19:00 | 夕食・夜間検査 | 夜も採血が入る場合あり。23時頃に消灯(スマホ預けの施設も)。 |
投薬翌日〜退院まで:基本は「ルーティーン」
投薬が終わると生活は落ち着きます。
- 日中: 朝昼晩の食事+数回の採血・検診以外は自由時間が中心
- 退院日: 最終チェック後に退院手続き。治験報酬(負担軽減費)の受け取り方は現金または振込など施設によって異なります。
退院後の注意点:
退院直後の飲酒や激しい運動は避け、数日間は体調の変化を観察。異変があればすぐ施設へ連絡しましょう。
治験の入院施設の設備と食事事情、徹底チェック!
治験入院中の生活の拠点になるのが「施設の環境」と「毎日の食事」です。ここでは、部屋のタイプやプライバシー、共有設備、そして“治験メシ”の実態まで、入院生活のリアルを整理します。
宿泊施設のリアル:個室?相部屋?
治験施設は病院をベースにしているため、清潔で機能的な環境です。
- 部屋のタイプ
カーテンで仕切られた大部屋(相部屋)が一般的です。※全個室タイプの施設もあります。 - ベッド周りの設備
寝具/小さな収納/照明/コンセントなどが備え付けられていることが多いです。 - 共有スペース:
共有スペースには、テレビ、漫画、雑誌、新聞、DVDなどが置かれています。また、トイレやシャワーは交代制で利用します。
ホテルのように「静かで完全にプライベート」というわけではない点は覚えておきましょう。
食事事情:「治験メシ」の実態
入院中の食事はすべて施設側から提供されます。
決められた時間に、決められた場所で食べるのが基本です。
- 原則は「全量摂取」
薬の吸収条件を参加者全員で揃える(データを正確に取る)ため、食事は基本的に残せません。これはマナーではなく、治験の前提ルールです。 - 味・ボリュームは施設差あり
「意外と美味しい」という人もいれば、「薄味で物足りない」と感じる人もいます。それもそのはず、施設によって普通の弁当〜高級弁当など様々です。 - 食事スタイル
朝はパン、昼は弁当風、夜は定食風…など、比較的シンプルな構成が多いです(施設差あり)。
入院中のルールと生活上の注意点
治験入院は、データの正確性と安全性を守るためにルールが多めです。とはいえ、ポイントを押さえておけば「思ったより自由じゃない…」というギャップはかなり減ります。
デジタル環境:スマホ・PC・Wi-Fi事情
現代の治験生活において、ネット環境は生命線です。
| 項目 | 実態 | 注意点 |
|---|---|---|
| 持ち込み | スマホ/PC/タブレット/携帯ゲーム機は基本OK | 検査中は使えない時間がある |
| Wi-Fi | 無料Wi-Fiがある施設が多い | 夜は混雑して遅くなることも |
| 音 | イヤホン必須・マナーモード | 音漏れはトラブルの元 |
| 使える時間 | 自由時間は概ねOK | 消灯後は不可/預ける施設も |
入院生活上の厳守ルール
治験入院中は、薬の効果を正しく評価し、参加者の安全を守るため、日常生活にもいくつかの制限があります。
- 外出・面会: 原則不可。外部との接触は遮断されます。
- 飲酒・喫煙: アルコール、タバコ(電子タバコ含む)は一切禁止。
- 撮影・録音: 施設内の撮影やSNS投稿はプライバシー保護のため厳禁。
- 適度な静粛: 大部屋では他の参加者への配慮が必要です。
- 薬・サプリ: 入所時の持ち物検査で回収されるため服用できません。
暇すぎる?治験入院の自由時間と暇つぶし対策
スケジュール上の空き時間は意外と多く、1日の約3〜4割が自由時間になることもあります。ただし、検査で細切れになりやすいため、「中断してもストレスがない暇つぶし」が最強です。
施設が用意している暇つぶし
施設によって差はありますが、談話室やデイルームに漫画・雑誌・新聞などが置かれていることがあります。共有スペースのテレビで地上波やDVDが見られる場合もあり、施設によっては動画配信サービスが使えるタブレットが用意されていることもあります。
自分で持ち込む「暇つぶし」アイテムのおすすめ
自由時間が細切れになりやすい入院治験では、途中で中断されてもストレスが少ない「受動的な暇つぶし」が強いです。動画や映画、音楽などを多めに用意しておくとラクです。
- 動画・音楽(中断に強い)
映画/アニメ/YouTube/音楽など、採血や検査で中断されても再開しやすいので、入院中の相性が良いです。Wi-Fiが不安定なこともあるため、事前ダウンロードが安心です。 - 勉強や仕事(やるなら軽め)
レポートや資格勉強もできますが、中断前提になります。細切れでも進められる暗記物や軽い作業の方が向いています。 - 本や漫画
紙はかさばるので、電子書籍や漫画アプリに寄せると荷物が減ります。こちらも事前ダウンロードがおすすめです。
リアル・トーク:参加したセンパイたちの本音トーク(体験談)
実際に治験バイトの入院を経験した方たちは、どのような感想を持っているのでしょうか。治験のセンパイたちのリアルな声を集めてみました。
| ポジティブな本音 | ネガティブな本音 |
| 「寮生活みたいで意外と楽しかった」 | 「とにかく暇。暇つぶしがないと地獄」 |
| 「規則正しい生活で、生活リズムが整った」 | 「他人のいびきや物音が気になって眠れない」 |
| 「社会貢献できて、まとまったお金も入る」 | 「採血が多くて、腕を動かしづらいのが地味にストレス」 |
その他、「貼り薬の治験で、数日間『仰向け寝禁止』という制限があり、腰がバキバキになった。楽なバイトだと思っていた自分を叱りたいが、終わった後の達成感と報酬は格別だった。」との感想もありました。
体験談をもっと読みたい方はこちらも参考にしてください。
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これって大丈夫?よくある心配事と考え方
治験入院に興味はあるけれど、「本当に耐えられるのか」「後悔しないか」と不安になるのは自然なことです。ここでは、よくある心配事について、実際の入院生活を踏まえた考え方を整理します。
この入院生活は数日〜数週間と期間が決まっています。必要以上に不安を抱えすぎず、「一時的なもの」と捉えることが、気持ちを楽に保つポイントです。
大部屋ってプライバシー大丈夫?
大部屋が基本ですが、カーテンが設置されている施設では、ある程度プライバシーを確保できます。また、イヤホンや耳栓を使って自分の世界を作ることも可能です。
変な人がいたらどうする?
治験入院では、大部屋で他の参加者と過ごすため、「変な人がいたらどうしよう」と不安になる人も少なくありません。
まず、施設スタッフは基本的に協力的で、困ったことや不安があれば相談できる存在です。我慢せず、気になることがあれば早めに伝えるのが安心です。
また、他の参加者と無理に交流する必要はありません。挨拶程度で十分で、「ほとんど話さずに過ごした」という人も多くいます。一方で、思わぬ出会いや交流が生まれる可能性もあります。
採血・副作用が怖い…
採血や副作用に不安を感じる人は少なくありませんが、治験は参加者の安全を最優先に、厳格なルールのもとで行われています。入院中は常に医療スタッフが近くにおり、体調は細かくチェックされます。
大切なのは、少しでも異変を感じたら我慢せず、すぐに申告することです。どんなに些細な体調変化でも、正直に伝えることが自分の身を守ることにつながります。
また、治験への参加はいつでも中止することができます。不安が強い場合や体調に違和感がある場合は、無理をする必要はありません。
外に出られないのが辛そう…
入院中は外出できず、行動も制限されるため、閉塞感を覚えることがあります。ただし、この制限された生活も永続するものではありません。
「いずれ終わるもの」と割り切り、音楽や映画、漫画など、許可された範囲での小さな楽しみを見つけることで、気持ちはかなり楽になります。
治験入院の持ち物おすすめリスト:快適さのカギはコレ!
治験入院を少しでも快適に、そして無事に乗り切るためには、適切な準備、特に持ち物の選定が重要になります。ここでは、快適な入院生活に役立つ持ち物リストをまとめました。
ただし、施設によって細かいルールが異なる場合があるため、可能であれば事前に確認するのが最も確実です。また、持ち物だけでなく、事前検査に向けて体調を整えておくこと(水分補給、禁酒、激しい運動を避ける、バランスの取れた食事、十分な睡眠など)も非常に重要です。
【必須】手続き関連
□ 治験関連書類: 同意書やスケジュール表など。
□ 印鑑: 負担軽減費の受領手続きに必要な場合。
□ 財布・現金(少量): 高額な現金は避ける。
【必須】デジタル・衣類
□ スマートフォン: 外部との唯一の連絡手段。
□ 有線イヤホン・ヘッドホン: 最重要アイテム。
□ 各種充電器: スマホ、PC、ゲーム用など。
□ 部屋着(数日分): ジャージやスウェットなど。
□ 下着・靴下: 滞在日数+予備。
□ 室内履き: かかとのあるサンダルや運動靴タイプ(スリッパは転倒防止で禁止される施設あり)。
【便利】生活を快適にするアイテム
□ 耳栓・アイマスク: 他人のいびきや夜間の光対策に必須。
□ 延長コード・電源タップ: コンセントが枕元から遠い場合や、複数デバイスの充電に。
□ ノートPC・タブレット: 仕事や動画視聴に。
□ 筆記用具・ノート: メモや日記、資格勉強などに。
□ 洗面用具一式: 歯ブラシ、歯磨き粉、バスタオル(レンタルがない施設もあるため確認)。
□ 羽織るもの(カーディガンなど): 院内の空調調節に。
【任意】こだわり・洗濯用品
□ 石鹸・シャンプー類: 備え付けが肌に合わない場合に。
□ ボディペーパー: シャワーが浴びられない検査日のリフレッシュに。
□ まくら: 施設の枕が合わないと眠れない方に。
□ 洗濯ネット・S字フック: 洗濯機が使える施設や、小物の整理に便利。
【持ち込み禁止】絶対に持って行ってはいけないもの
持ち物検査で厳しくチェックされ、没収・一時預かりとなります。
× 飲食物全般: 水、ガム、飴、ミントタブレット、サプリメント含むすべて。
× 医薬品: 持病の薬(申告済み以外)、市販の風邪薬や目薬など。
× アルコール・タバコ: 加熱式・電子タバコも一切禁止。
× 危険物: カッター、ハサミ、ライターなど。
× 音や香りの出るもの: 楽器、スピーカー、香水など周囲への迷惑になるもの。
結論:治験入院、アリ?ナシ?最終判断のポイント
治験入院は、決して「楽なバイト」ではありません。しかし、現実を理解して準備すれば、これほど効率的な環境はありません。
あなたは治験入院に向いている?チェックリスト
[ ] 「暇」に耐性がある
[ ] 大部屋での共同生活(物音など)が許容できる
[ ] 決められたルールや食事制限をしっかり守れる
[ ] 採血(注射)に対して極端な恐怖心がない
[ ] 短期間でまとまった報酬を得たい
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